【二十四の瞳/大石先生】岬の分教場に赴任してきた先生は、おなご先生でした。昭和三年春



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先生、軍人さん 好かんの? ウン、漁師さんやお米屋さんが好き。 どうして? 死ぬの惜しいもん。
そんなん弱虫じゃー。
そうかねぇ。
おなご先生/大石先生  母さん、泣く事はない。父さんは
 お国のために名誉の戦死をしたんじゃ!
 僕が少年志願兵になって父さんの仇討ったる!
 
 
ええから泣きなさい!
 あんたらの 父さんが のうなったんや!
 こんな時 泣かんで、いつ泣く。

 ええから泣きなさい!


                            ◆
 「そんき」も兵隊さんかぁ・・・
 どうして皆そんなに兵隊さんになりたいん?

 先生、軍人さんすかんの?
 うん、漁師さんかお米屋さんのほうが好き。

 先生、子供らに 軍人はすかんて
 言うたらしいですな。何を考えとるんですか、
 このご時世にそんな事言うて
 
 大石先生!時と場合によっては、
 本音と建前いうのを上手に使い分けな
 いかん時もありますからねぇ。

                            ◆
 みんな!名誉の戦死なんぞしなさんな。
 生きて戻ってくるんよ!

 大丈夫や、きっと勝って生きて戻ってくる。
 絶対死んだらいかんよ!
 絶対死んだらいかんよ!


 ワシらの先生は、死んだらいかん言うた・・・。
 生きて戻って来い 言うた。ワシは死にたない。

               
終戦60年特別テレビドラマ「二十四の瞳」から
   イラスト/切り絵・大西良介